「ニューヨーク=大都会」は大間違い!!
皆さんはニューヨークと聞くと、何を連想するでしょうか?
タイムズスクエアに掲げられたの無数のビルボード、エンパイアステートビルを筆頭とした高層ビル群、ブロードウェイミュージカル、ホームレス、9.11のテロ、世界中から集まる観光客などなど、ニューヨークを象徴するものは色々とあります。
そして、それらに共通するのは「ニューヨーク=大都会」というイメージではないでしょうか?
しかし、実際のところ「大都会」なのはマンハッタンだけであり、それはニューヨーク州のほんの一部でしかありません。
ニューヨーク州は、実はとても大きな州で、北は五大湖やカナダと接しており、マンハッタン(ニューヨーク市)は州の最南端に位置するとても小さな島です。
そして、マンハッタンより北の地域(アップステイトニューヨーク)には、アメリカの雄大な自然が広がっており、そこに住む人々の暮らしのあり方も大きく違います。
この記事では、そんなアップステイトニューヨークの魅力を皆さんに紹介していこうと思います。
マンハッタンから日帰り、もしくは1泊2日で行ける範囲ですので、ニューヨーク旅行計画に差し込むことも十分に可能です。
ひと味違ったニューヨーク旅行を楽しみたい人には、オススメです。
本文では、僕が以前訪れたことのあるアップステイトの町を紹介しています。
僕の体験が元になっているので、限られた情報ではありますが、よりリアルな情報や町の雰囲気を伝えられると思います。
この記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
目次
Irvington
Irvingtonという町
Irvingtonは、マンハッタンから電車で北に50分程行ったところにある小さな町です。
僕が初めてこの街を訪れたのは、Irvingtonで公演活動をするコミュニティシアターの舞台に参加した時でした。
閑静な町ですが、綺麗な建物や街並が好きなり、それ以降プライベートでもときどき訪れるようになりました。
所狭しとビルが立ち並び、ほとんどの人がアパートメントに住んでいるマンハッタンや、その近郊のブルックリンやクイーンズとは違い、Irvingtonでは綺麗なガレージ付きの一軒家が目立ちます。
スーパーやグローサリーストアは8時頃には閉まってしまい、夜は特に静かな町です。
比較的マンハッタンに近いことから、ベッドタウンとしての役割も果たしています。
*Irvingtonの公式ウェブサイトはコチラ
ハドソンリバー沿いの町
Irvingtonの一番の魅力は、雄大なハドソンリバー沿いにあるということでしょう。
ハドソンリバーはマンハッタンの西側を流れており、ニューヨーク州北部に位置するHenderson Lakeへと繋がるとても大きな川です。
ハドソンリバー沿いには公園や遊歩道、レストランやバーが点在しています。
Irvingtonのみならず、その周辺の町(Ardsley-on-HudsonやTarrytownなど)をハドソンリバー沿いに散策してみるのもオススメです。
メトロノースでの列車旅
車があれば便利ですが、Irvingtonまでは電車で行くこともできます。
ニューヨークの中心に位置するグランドセントラル駅からメトロノース(ハドソンライン)という電車に乗り、約50分で到着します。
ハドソンラインはマンハッタンを出ると、ハドソンリバー沿いにずっと北上して行きます。
そのため窓からは、常にこの雄大な川を眺めることができます。
さらにこのメトロノースの列車内では飲酒が許可されており、堂々とお酒が飲めるのも良いところです。
自分の好きなお酒を買って、ハドソンリバーを眺めながら行く列車の旅というのも悪くありませんね。
運賃
ちなみにIrvingtonまでの片道運賃は、ピーク時で約13ドル、オフピーク時で約10ドルとなっています。
*ピーク時:平日朝の早い時間帯と夕方の6時間帯(詳しくはコチラ)
Forestburgh
Forestburghという町
Forestburghは、 マンハッタンの北西に位置するSullivan Countyの小さな町です。
森や湖といった自然に囲まれた美しい町です。
森の中や、森から少し出たところに民家が建っているのを見ると、Forestburghの人々が自然と共に暮らしていることを、しみじみと感じさせられます。
Inn at Lake Joseph
Inn at Lake Josephは、Forestburghにあるロッジ(民宿)です。
このウェブサイトのトップページ画像は、実はこのInn at Lake Josephのゲストハウスの写真(筆者撮影)です。
自然豊かな場所で静かに暮らすことへの憧れから、この写真をトップ画面に使いました。
このロッジには以前家族で訪れたのですが、その体験が素晴らしかったので、ここで皆さんにご紹介しておきたいと思います。
*Inn at Lake Josephのホームページはコチラ
美しいロケーション
Inn at Lake Jesephは森に囲まれた湖のほとりにひっそりと佇むロッジです。
ロッジから林の間を少し歩いていくと、大きな湖(Lake Jeseph)が広がっています。
森の中にあるため、車の音や人の声はほとんど聞こえません。
人が優しい
このロッジに来て、まず驚いたのが、人の優しさです。
ロッジに到着すると、施設やアクティビティの説明、近くのショッピングセンターやレストランまでの生き方を丁寧に教えてくださいました。
また、自分たちのゲストルームの近くで作業をしていた男性に、大通りまでの行き方を尋ねたところ、快く教えてくださいました。
普段ニューヨーク市内(マンハッタン)で過ごしていると、どこか緊張してピリピリとした雰囲気をまとった人が多いのですが、この自然の中で働く方々の素朴な優しさに触れたような気がして、とても嬉しい気持ちになりました。
優雅なゲストルーム
森の中にあるロッジですが、部屋の中はまるでホテルのスイートルームのように充実した作りとなっています。
部屋の内装は温かみがあり、アメリカ北部に住む親戚の家に引っ越してきたかのような感覚になります。
部屋によってはプライベートバルコニーが付いており、そこで美しい自然を眺めながら、ゆったりとコーヒーやお酒を嗜むのも素敵ですね。
暖かい雰囲気の共用スペース
広々とした室内の共用スペースには、ソファやテーブル、ビリヤード台やチェスボードなどが設置されており、自由に使うことができます。
また、ちょっとしたお菓子や果物、コーヒーなども常備されており、それらを片手にソファでのんびり過ごすのも贅沢な時間です。
朝ごはんが美味しい
朝ごはんは、なんとゲストが注文してから作ってくれます。
メニューは多くはないですが、パンや卵の調理の仕方、付け合わせなどを選ぶことができます。
作りたてで温かいアメリカの田舎の朝ごはんを満喫することができます。
アクティビティ
近くの森を散策するだけでもとても気持ちが良いものですが、Inn at Lake Josephではその他にも様々なアクティビティが楽しめます。
ロッジが提供するアクティビティ(一部)
Joseph湖でカヤッキング
ロッジ周辺のサイクリング
森に囲まれた屋外の温水プールでの遊泳(夏限定)
クロスカントリー(冬限定)
などなど
四季折々の異なるアクティビティが楽しめるもの、自然に囲まれたロッジの醍醐味ですね。
マンハッタンからのドライブ
マンハッタンから出ると、窓から見える景色が一変します。
雄大な自然が目に入り、車の窓から遠くの山を見ているだけでも、アメリカという国の広大さを感じることができます。
Forestburghまでは2時間半程のドライブですが、時間があっという間に過ぎていきます。
*ニューヨークのレンタカー予約はコチラが便利です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、IrvingtonとForestburghの2カ所しか紹介することができませんでしたが、他にもたくさんの素敵な町がアップステイトニューヨークには存在します。
もし今後ニューヨークへ旅行する予定の方は、ぜひアップステイトへも行ってみて下さい。
そこには、マンハッタンを訪れただけでは感じることのできない「アメリカの自然や文化」があります。
「マンハッタンで大都会のエネルギーを感じ、アップステイトの自然や文化で癒される」
そんなニューヨーク旅も素敵ではないでしょうか。
ご精読ありがとうございました。