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TOEIC《公式問題集をフル活用し、短期間で得点を上げる勉強法》

2ヶ月で150点アップ

僕は、2013年に渡米し、ニューヨークで暮らし始めました。2020年1月、在米7年目にしてTOEIC(Listening&Reading)を初受験し、960点を取得することができました。約7年間の英語の蓄積がありましたが、TOEICのために約2ヶ月間勉強をしました。

そりゃアメリカに7年もいたら、そのくらい取れるだろ」と思うかもしれません。ただ、僕の場合、そんなに簡単には行きませんでした。

テスト2ヶ月前、勉強開始した直後に、模試形式で問題集のReadingセクションを解いてみると、最後約20問は、時間切れで解答できませんでした。おそらく何も勉強せずにTOEICを受けていたら、800点にも届かなかったのではないかと思います。

ではなぜ2ヶ月という短期間で約150点以上も伸ばすことができたのか。

もちろん、7年近くアメリカに住んで、日々英語にふれているという蓄積があったことは、否定できません。それが高得点を取れた土台になったことは間違いありません。

ただ、点数を伸ばすことができた要因は、それだけではないと僕は考えています。では、別の要因とはなんなのか。

それは一言で言うと、TOEIC特有のテスト形式に沿った学習をしたということです。では、このTOEIC特有のテスト形式に沿った学習とは、何なのか?

それはズバリ、「公式問題集を解く」ということです。

TOEIC学習者からすれば、当たり前のことのように聞こえますが、やはりこれがとても重要で、高得点への一番の近道ではないでしょうか。

この記事では、公式問題集を解くことにどんなメリットがあるのか、またどのように公式問題集に取り組めば良いのかについて、僕なりに解説しています。

 

気になる部分だけでも読んでいただき、TOEICで高得点を目指す皆さんの参考になれば幸いです。

 

公式問題集を使った学習のススメ

とにかく、まずは公式問題集を解いてみよう!

公式問題集とは、TOEICを運営しているETS(Educational Testing Service)が作成している「公式TOEIC Listening&Reading問題集」です。2020年4月18日現在、第6版まで出版されています。ETSから出版されているため、本番のテストに最も近い形で学習できる教材です。

TOEIC(Listening&Reading)が必要とする「英語力」に狙いを定める!

ETSの公式問題集を解くところから学習をスタートさせると、学習の1番最初にTOEIC(L&R) が必要とする英語力が何なのか知ることができます。それを知ることで、TOEICで高得点を取るために必要な英語学習を効率よく積み上げることができます。

TOEIC(L&R)で必要とされる英語力はかなり限定的です。SpeakingやWritingはありませんし、扱われる内容もビジネス上のコミュニケーションや資料の読み解きなどが主です。そのため、必要なボキャブラリーも限定されてきます。

TOEICの公式問題集を最初に解くことで、TOEICで必要とされる英語力を念頭に置いて、効率的にその後の学習をすることができます。

ダーツをする時に、目を閉じで闇雲に投げても、的に当たらなければ点数は上がらないですよね。当たっても、外側の方だともらえる点数も低いです。効率的に高得点が欲しければ、中央に向かって、しっかり狙いを定めて矢を投げないといけません!

TOEICもこれと同じで、TOEICという的がどこにあるかを知るところから学習をスタートさせること、これがとても重要だということです。

 

TOEICはテストの形式に慣れることが大事!

TOEICのテスト形式に慣れるために、できるだけたくさん公式問題集を解きましょう。出版されているもの全て解き終わったら、過去に解いた問題をもう一度解くのも良い勉強になるでしょう。

TOEICというテストには決まった形式があるので、その形式に慣れているか、対策できているかどうかが、点数に直結します。

 

オススメ問題集

問題集は、ETSが作成している公式TOEIC問題集をオススメします。

僕はニューヨークにいるので、公式問題集は日本で購入するより、値段がかなり高くなってしまいます。そのため、勉強を始めた当初はBarron'sが出版するTOEIC PRACTICE EXAMSという問題集で学習しました。

僕が購入したのはBarron'sの4th Editionで、1冊で6セット(ListeningとReadingで1セット)の実戦問題が収録されています。僕はReadingのみ数回解きましたが、率直な感想としては、少し易しすぎる印象を受けました。

決してBarron'sが問題集として悪い訳ではありません。しっかりやり込めば高得点も狙えると思います。しかし、やはりできるだけ本番のレベルに近いもので学習するのがベストだと思います。

このような理由で、問題集はETSの公式問題集をオススメします。

ETSの公式TOEIC問題集は、現在(2020年4月18日)まで、1〜6まで6冊出版されています。6冊全て揃えても良いですが、オススメは最新版の6から順番に遡って学習していくことです。これは、難易度、問題の傾向という点で、最新版が最も現在のテストに近いと言われているからです。

僕が受験した時は、5が最新版でしたので、僕は3〜5を揃え学習しました。

ちなみに公式問題集3〜6は、リスニング音声がダウンロード可能となっており、スマートホンで再生することができます。僕はCDプレイヤーを持っていないので、1と2は購入しませんでした。

 

公式問題集のより良い使い方

復習よりも新しい問題をたくさん解く

分からなかったことを分かるようにするために、復習は大切です。ただ、ことTOEICに関して言うと、復習よりも数多くの問題を解く方が、短期間で得点を上げるには重要です。

問題をたくさん解くことのメリットとしては2点あります。

1 TOEICのテスト形式に慣れることができる
2 問題をたくさん解くことで、学習してきたことの復習にもなる

ここでは2つ目に関して少し説明したいと思います。

TOEIC(L&R) では、頻出する問題形式や語彙があり、新しい問題を解いていると「これ前の問題集にもあったな」という経験を多くします。記憶を定着させるには、この「前にもあったな」という感覚が非常に大切です。

1度覚えた単語に、しばらくしてから、別の場面(文章や会話)で出会うと、記憶に残りますよね。TOEICの問題集をこなしていくと、こういう経験が増え、問題を解くだけで以前学習したことの復習になるのです。

もちろん、全く復習しなくて良いというわけではありません。ただ、学習時間が限られているのであれば、「問題を解くこと」に、より時間を割いて頂きたいです。2セット(Listening&Readingで1セット)解いて、1セット分復習する(復習はできるだけ時間をかけずにサラッとやる)というようなイメージで良いでしょう。

 

Readingが難しい・・・そんな人はListeningで読解練習!

ReadingのPart 7は、文章の内容や単語も難易度が上がるため、難しすぎると感じる人もいるかもしれません。そういう人たちには、ListeningのPart 3Part 4を重点的に学習してみることをオススメします。それによって、聴く力だけでなく、読解力も養われ、Readingセクションでの得点力向上にも繋がります。

Part 3・4とPart 7は、リスニングとリーディングという違いこそありますが、設問で問われている能力は同じです。

これらのパートで問われているのは、情報処理能力書かれている情報(話されている情報)を的確に把握する能力です。

ただし、語彙や文法、文章内容の難易度は、Part 3・4の方が数段易しいです。

つまりPart 3・ 4は、リスニングであるということを除けば、難易度を下げたPart 7と言い換えることができます。

そのため、Part 3・4をしっかりと学習することは、リスニング力だけでなく、リーディング力を養うことにも繋がり、またPart 7を解くための基礎固め、予行演習にもなるのです。

ちなみにここで言う「しっかりと学習する」とは、ただの問題を解くだけでなく、別冊の解答・解説を見ながら、分からない語彙文法文章の内容などをきちんと理解することです。そして、理解したら、それらを定着させるためにシャドーイングも行いましょう。

 

問題を解く時は時間を測る

公式問題集に取り組む時には、できるだけ模試形式で、時間を測りながら行ってください。特にReadingは、時間配分が非常に大切になってきます。

時間内で解く練習をすることで、全問回答するために1問に掛けられる時間を体感で覚えることができます。

ここではReading各パートの所要時間の目安を載せておきます。

Part 5(30問) 9分
Part 6(16問) 11分
Part 7(54問) 55分

 

自分にとって効率の良いテストの進め方を見つける

闇雲にたくさん問題集を解けば良いという訳ではありません。

模試形式で1セット解答してみると、大抵の人は時間内に終わらなかったり、途中で集中力が切れたりすると思います。そのような経験をもとに、どこでつまずいて時間がかかったのか、集中力を持続させるにはどうすれば良いかなど、改善点を考えます。

そして、テストの受け方を自分なりに工夫してみましょう。

ここでは僕なりの効率の良い解き方を少し紹介したいと思います。

 

分からない問題はいったん飛ばす!!

僕は、分からない問題(ちょっとでも悩んでしまう問題)は後回しにします。そして、切りの良いところまで解き終わったら、もう一度その問題に戻り、考えてみます。それでも分からなければ、適当にマークして、あとは運任せです!

分からない問題をずっと考えていると、時間ばかりが過ぎ、焦りに拍車がかかっていきます。一方で、他の問題を時間内に解き終えてからであれば、少し余裕を持ってその問題に再度取り組むことができますね。さっきよりも落ち着いているので、正答率も上がります!

ただし!!問題を飛ばした時に、マークシートの解答番号がズレないよう細心の注意を払います!

 

Part 7は設問を解きながら、文章を読み進める。

Part 7の後半では、文章も長くなり、読み解かなければならない資料が2つ、3つと増えていきます。なので、把握しないといけない情報量も多くなります。全ての資料を読み解いてから設問を解き始めると、忘れている情報があったりして、もう一度資料を読み直さないといけません。

そのため、僕は、長文の場合は半分くらいまで読み進めた後、2つ以上の資料がある場合は1つ目の資料に目を通した後、すぐに設問を見て、この段階で解ける問題があるかどうかを探します。すると、最初の1、2問は解けることが多々あります。

こうすることで、記憶が確かなうちに解答できるので、正答率が向上し、時間短縮に繋がります!

また、設問が解けなかったとしても、途中までの知識では解けなかった設問の答えを探しながら、残りの文章を読み進められるので、とても効率的です!

 

以上は僕にとってやりやすい回答の仕方ですが、参考になれば嬉しいです。皆さんも自分なりの工夫して、独自の解答方法を編み出してみてください!!

 

最後に1つだけ伝えておきたいこと

絶対に最後まで諦めない!

TOEIC受験中に、このような経験をしたことはないでしょうか?

Listeningで「今の問題、聴き取れなかった。。。どうしよう。。。答えはどれだ。。。」とその問題に釘付けになっている間に、次の問題の音声が流れ出し、聞き逃してしまう。その結果、集中していれば答えられていた2〜3問を無駄にしてしまう。

Reading で「やばい。。残り時間10分しかないのに、まだ15問も残っている。。。もう駄目だ。。」と焦った結果、英語が全く頭に入って来ない。

 

おそらく、こういう経験は TOEIC受験者なら誰もが経験しているはずです。そして、これからTOEICを受ける人もこういう経験は避けては通れません!必ず同じようなことが起こります!

こういうことが起こった時に、一番大切なのは、焦らず気持ちを切り替えて、とにかく1問でも多くマークシートを埋めることです。

 

ここで僕自身がTOEICを受験した時の話を少しだけしたいと思います。

ここまで偉そうに書いてきましたが、僕も、実は本番のテストでは最後まで解答できず、最後の5問は、でマークシートを埋めました。。。

テスト時間が残り10分を切ると、焦りに拍車が掛かり、英語が頭に入ってきません。。それでも、とにかく最後まで諦めず、できる限り、解答しました。

試験後は手応えもなく、目標の900点に届いている自信はありませんでした。しかし、いざ結果が届いてみると、960点という予想以上のスコアをとることができたのです!

 

この経験から言えるのは、「自分が感じた手応え以上に点数は伸びている!だから最後まで諦めず、1問でも多く解答しよう!」ということです。

皆さんにも、たとえ全問解答できなかったとしても、最後まで諦めず、全力でテストにぶつかって欲しいと思います。そうすれば、結果はきっと返ってくると思います。

 

まとめ

公式問題集を使って勉強しよう!!
まずはとにかく公式問題集!

→ TOEICというテストを知ることの重要性

→ TOEICのテスト形式に慣れるだけで得点アップ

公式問題集のより良い使い方

→ 復習よりも、たくさん問題を解くことの重要性

→ Readingの問題が難し過ぎるなら、Listeningの文章で読解トレーニング

→ 問題に取り組むときは時間を計測しよう!

→ 自分なりのテスト攻略法を見つけよう!

テストを受ける上で一番大事なこと

→ 最後まで諦めない!!

 

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