留学を始めたばかりの頃の自分・・・
約7年前の3月、僕は演劇学校の留学生として、ニューヨークにやって来ました。
当時の僕は英語力はというと、、、
TOEFL67点。
一般的なアメリカの大学の入学基準がTOEFL65点と言われていたので、ギリギリ入学できるくらいの点数でした。
いざ演劇学校での授業が始まると、英語力の拙さが学業の足をひっぱります。
授業で渡されるテキストや台本を読むのにものすごく時間が掛かり、肝心の演技の練習になかなか入っていけません。
教師の言っていることを正確に理解できず(もしくは理解するのに時間が掛かり)、ネイティブの生徒から取り残されことも多々ありました。
また友人関係も、英語力に自信がないことが原因で、上手くいきません。
ネイティブの学生数人と食事に行っても会話の内容が全く理解できず、一言も喋らず、愛想笑いだけして帰宅するということもありました。
なんとかして状況を変えたいと思うのですが・・・
このような状況を打開するためには、英語の勉強にもっともっと力を入れないといけない。
そう思いました。
しかし英語の勉強はあまり捗りません・・・
空いている時間は、英語の本やTV番組を観て学習しようと思うのですが、なかなか継続することができません。
学校から帰り、気付けばYouTubeで日本の番組を観てしまい、自己嫌悪に陥ってしまうこともありました。
ネイティブの友人もなかなかできません。
どうしても自分から積極的にコミュニケーションを取りに行くことができず、いつまで経ってもネイティブの友人ができませんでした。
結果、せっかく留学しているのに日本人留学生と接することが多くなってしまいました。
この記事で伝えたいこと
「なぜ意欲的に英語の勉強に打ち込めなかったんだろう。」
「なぜ積極的にネイティブとコミュニケーションを取ろうとしなかったんだろう。」
当時を今になって振り返ると、そこにはある明確な理由が存在するように思います。
この記事では、まず、その理由について考えていきたいと思います。
そして記事の後半では、どうすれば「意欲的に英語の勉強に取り組めるのか」、「積極的にネイティブとコミュニケーションを取れるようになるのか」ということについて述べていきます。
最後は、留学初期に効果的な英語の学習方法について、いくつか紹介&解説していきます。
どの学習方法も、「英語に自信がなかった当時の僕に伝えて上げたい!」と思うものなので、ぜひチェックしてみてください。
日本にいる家族のもとを離れ、言葉の不自由な海外で孤独に努力している留学生の方々。
この記事が、そんな留学生の英語学習を少しでもサポートできれば幸いです。
目次
英語の勉強が捗らない理由
英語の学習が楽しくない
留学したばかりの頃の僕は、ネイティブでも理解が難しいような本や、難しい語句が多く使われるニュース番組などを使って、英語を勉強しようとしました。
当時の僕は、そういう難しい本や番組を、辞書を何度も何度も引いて、もの凄い時間を掛けて、苦しみながら理解しようとしていました。ニュースなどに至っては、頑張って観たけれど結局よく分からないということがざらにありました。
このような勉強法では、英語学習がつまらなくなるのも頷けます。
そして、英語学習を楽しめず無理して勉強しているので、当然継続することもできません。
積極的にアメリカ人と交流できない理由
理由1 自分の英語力に自信がない
自分の英語力に自信が持てないと、ネイティブとコミュニケーションをとることは、なかなか難しいものです。
英語に自信がないと、自分から積極的にネイティブに話し掛けることができません。
また、話している最中に、相手の言っていることが分からなかったらどうしようと不安ばかりが先に立ってしまいます。
さらには「英語のできない僕と話して面白いんだろうか・・」「本当は、他のネイティブの友人と話したいんじゃないだろうか・・」などと、余計なことを考えてしまったりもします。
理由2 ネイティブと会話をしていても楽しくない
そもそも、当時の英語力が乏しい僕は、相手の言ってることを理解できませんでしたし、自分の思っていることも相手に伝えることができませんでした。
冷静に考えて、この状況で会話が楽しいわけがないですよね。
むしろ、相手の言っていることが分からないのに、聞き返すこともできず、分かった振りをして、その場をやり過ごしてしまう自分がとても嫌でした。悔しい気持ちになりました。
ほとんど毎回、こんな悔しい思いをしなくてはいけない会話が、楽しい訳はないですよね。
どうしたら英語学習に励むことができるのか
では、当時の僕のような留学生が、日々英語学習に意欲的に取り組み、ネイティブと積極的に交流できるようになるためには、どうしたら良いのでしょうか。
大切なのは自信を獲得すること
最も大切なのは、自分の英語に少しずつでも自信を持てるようになることです。
英語に少しでも自信がついてくると、英語を勉強するのが楽しくなっていきます。
ネイティブに対しても自分から積極的に話しかけられるようになります。
英語が急に話せるようになったり、喋れるようになったりということは、もちろん起こりません。
英語ができなくて悔しいという思いは、ずっとついてまわります。
しかし、自分の英語力が向上しているという実感が持てれば、それが小さな自信に変わっていきます。
そして、その小さな自信を積み重ねていくことで、英語をもっと学びたいという意欲が湧いてきます。
意欲が湧くと、自然と英語に接する時間が増えていきます。
英語に接する時間や量が増えると、さらに英語力が向上します。
英語力が向上すると、より自信が積み上がっていきます。
このように、自信を持つことによって、成長し続けるためのサイクルが生まれてきます。
ではどうやったら、そのサイクルの出発点となる小さな自信を獲得することができるのでしょうか。
ここからは、そのための具体的な学習方法を紹介、解説していきたいと思います。
もし良いと思う方法があれば、ぜひ皆さんの日々の英語学習取り入れてみてください。
自信を獲得するための英語学習方法
好きな分野から学ぶ
自信をつける上で大切なのは、英語力が向上しているという実感を持つことです。
その実感を持つためには、学習をある程度継続しないといけません。
学習を継続するために必要なのは、自分が楽しめる、もしくは苦にならないやり方で英語に接するということです。
楽しくて勉強している気にならないと思えるようなものが見つかったら、しめたものです。
例えば・・・
ジブリ映画を英語版で観る
好きな日本の漫画の英語版を読んでみる
好きな洋楽を歌ってみる
好きな洋画やドラマを観る
海外YouTuberの動画を観る
自分が好きなものなら何でも構いません。
僕の場合は、ミュージカルが好きだったので、俳優のインタビュー動画を見たり、実際にミュージカルを観劇したりすることは、ほとんど苦になりませんでした。
逆に、自信を失ったり、モチベーションが下がったりする勉強法は、極力避けることが重要です。
無理をして難しい本や、興味のないニュース番組を観る必要はないんです。
無理をしても、それを継続することはできません。
他国からの留学生と友達になる
ネイティブと友達になるのは実は難しい・・・
「留学したらネイティブの友達をたくさん作る!」と意気込んで、現地に乗り込んでくる人は多いと思います。
しかし、ネイティブの友達を作るというのは、想像以上にハードルが高い作業です。
友達になるには、まず言語のレベルが同等か、ある程度近くないといけません。
また娯楽や興味、文化を共有できないと友達にはなれません。
日本人として全く別の言語、別の文化で生きてきた僕らが、アメリカで生まれ育った人たちと、急に友達になれるでしょうか。
僕は簡単ではないと思います。
ですが、せっかく留学するなら、現地で友達を作りたいと思います。
そして、その友達と英語でコミュニケーションする日常を送れたら、英語力、特にスピーキング力は飛躍的に伸びるでしょう。
そこで僕がオススメしたいのが、他国からの留学生と積極的に友達になるということです。
話しやすいのは自分と同じ留学生
アメリカの場合、どこの学校でもたいていの場合、全学生の少なくとも数%は留学生です。
なので自分以外の留学生がいないということは、ほぼないでしょう。
留学生は、どこの国の出身であっても、多かれ少なかれ同じ目標、悩みや苦労を持っています。
そういった共通の話題をとっかかりに、自然と会話を始めることができます。
「英語どうやって勉強してる?」「卒業したら自分の国へ帰るの?」「家族には月何回くらい電話する?」「いつからアメリカにいるの?」といった、留学生ならではの会話で盛り上がることもできるでしょう。
当然、共通言語は英語なので、会話は英語で行われます。
お互いの英語力(語彙力や話すスピード)の差も大きくないので、ネイティブより圧倒的に話しやすいと感じるでしょう。
留学をスタートしたばかりで、まだ英語力に自信がない時は、別の国から来た留学生とたくさん英語を喋るようにしましょう。
そこで英語力(語彙力、スピーキング力)を少しずつ磨き、自信をつけることで、自然とネイティブとのコミュニケーションも怖くなくなります。
留学初期の頃は、綺麗な発音の英語を身につけるために、アクセント(訛り)が強い留学生より、ネイティブと話したいと思う人が多いかもしれません。僕もそうでした。
ですが、発音の練習は自分1人でもできます。
一方で、スピーキング力や英語でのコミュニケーション能力(会話を理解する能力)は1人ではなかなか身につけることができません。
とにかく英語で会話をすることが、何より大切です。
ネイティブと話さなければいけないという固定観念を捨て、話しやすい相手とたくさん英語で喋る。
これは英語上達の鍵と言っても過言ではないでしょう。
オンライン英会話を毎日15分続ける
英語力に自信をつけるもう1つの効果的な方法は、オンライン英会話です。
オンライン英会話は、1対1のコミュニケーションなので、Tutor(先生)が自分の英語力に合わせて話してくれます。
自分の英語力を他者と比較することもありません。
また基本的には自分の好きなトピックについて話すことができます。
「留学してるなら、オンライン英会話なんて必要ないんじゃないの?」と思う方もいるでしょう。
しかし留学を始めたばかりの頃は、自分が自由に英語を話せる環境というのは、日常生活の中にほとんどありません。
そう言った意味で、オンライン英会話はとても貴重な場です。
このオンライン英会話を毎日15分でも続けることで、英語力は確実に向上していきます。
そして、それが自信へと変わっていきます。
ちなみに僕はCambly(有名ですね)というサービスを使っています。
まとめ
〜留学初期の英語の壁を乗り越えるために〜
どうしたら英語学習に意欲的に取り組めるのか
小さな自信を獲得することが大切
小さな自信を積み重ね、成長のサイクルを生み出す
成長のサイクル
英語が少し上達→自信を獲得→英語学習の意欲が湧く→より密度濃く勉強→さらに英語が上達→さらに自信がつく
自信を獲得するための学習法
好きな分野で英語を楽しく学ぶ
他国からの留学生と積極的にコミュニケーションをとる
オンライン英会話
ご精読ありがとうございました。