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学生ビザ申請が却下される【再申請に向けての準備】

学生ビザ却下と再申請

今から約8年前、留学を目の前にして、僕の学生ビザの申請は却下されてしまいました

学校も決まり、渡米に向けて意気込んでいた僕は、「留学ができなくなるかもしれない」という予期しない展開に愕然とします。

 

しかし数年前から心待ちにしていた留学を簡単に諦めることはできません。

なんとか学生ビザを手に入れるため、留学サポートを行っている会社にビザ申請の代行を依頼し、再申請のための準備を進めていきます。

 

この記事では、学生ビザが却下されてから再申請し、最終的にビザが発行されるまでの僕の経験を書いていきたいと思います。

そして、その経験から、学生ビザを申請する際に大切なこと、またビザが却下され再申請をする際の注意点をピックアップし、まとめておきます。

 

備考

この記事の内容は主に、2012年当時の僕の経験に基づいて書かれています。

現在の学生ビザ申請の状況と異なる部分もあるかもれません。

そのため、参考までに読んで頂ければ幸いです。


学生ビザ申請が却下された経緯と理由

経緯

2012年10月、僕は学生ビザ取得のため、アメリカ大使館でビザの面接を受けました。

面接終了後、成績証明書が無いという理由で「ビザ申請一時却下のお知らせ」という紙を渡され、成績証明書を後日FAXで送るように指示されます。

*現在は成績証明書の提出は必須ではありませんが、当時(2012年10月)は直近3年間の成績証明書を提出することが必須でした。

この時、たまたま大学在学中に取得していた成績証明書が手元にあり、面接後すぐに、僕はそれを大使館に送ってしまいます。

この成績証明書には、大学1年から3年までの成績しか反映されておらず最近3年間という基準を満たしていませんでした。

しかし、渡米の日が迫っていたこともあり、その焦りと「これでも大丈夫かもしれない」という軽い気持から、不完全な成績証明書を送ってしまいました。

 

面接後約1週間して、申請が却下されたという通知が、パスポートと共に自宅に届きます。

ここでは、その通知の一部を引用しておきます。

「残念ながら、本日あなたの非移民ビザ申請は、米国外に強い結びつきがあることを証明できなかったため、あるいは米国内での活動が申請したビザの資格と一致しなかったため、不適格と判断されました。」

 

理由

上の文章だけでは、具体的に何が悪かったのか細かくは説明されていません。

そこで、その原因をもう少し踏み込んで考える必要があります。

書類不備に加え、後から送られてきた書類も正式なものではない

上の通知では、成績証明書のことに関しては言及されていませんが、そのことも確実に影響していると思います。

 

そもそも面接で必要な書類をきちんと提出できないことこと自体、印象が良くありません。

それに加え、後から追加で提出された書類がきちんと基準を満たしていなければ、不誠実な人間と思われても仕方がありません。

 

面接官に不誠実な人間だと思われてしまっては、ビザが降りないのも当然と言えるでしょう。

 

面接でも留学後のことがあやふや

学生ビザ面接では「留学後はアメリカで働きたい」という言葉は絶対に言ってはいけません

 

学生ビザは、留学後は日本に帰るという意思のある人にしか発給されません。

これは、アメリカでの不法滞在や不法労働をする可能性のある人の入国を未然に防ぐためです。

例え、それが「将来的に就労ビザを取得し、合法的な手続きを踏んで働きたい」という意味であっても、「アメリカで働きたい」と言う申請者に対して学生ビザは降りません。

 

この時の僕はどうだったかというと・・・正直そんなことは全く知りませんでした。

慣れない英語での面接だったこともあり、何を聞かれ、何を喋ったのかほとんど覚えていません。

しかし、当時からニューヨークでミュージカル俳優として働くことに興味があったので、それをそのまま面接官に伝えてしまった可能性はあると思います。

 

再申請に向けて準備したこと

留学生サポートを行っている会社に連絡

ビザ申請では、1度却下されると、再申請で取得できる可能性も下がってしまいます。

また、予期せぬ事態となり、自分一人ではどうして良いか分かりませんでした。

そこで僕は、留学生サポートを行なっている会社に連絡し、ビザ申請の代行を依頼します。

 

オンラインでの申請手続き、面接の予約や、SEVIS費用の支払いなどは全て、その会社が代行してくれました。

また再申請に必要な補足資料について説明電話による面接の練習なども行ってくれました。

 

資料の収集

僕は再申請のために、以下のような資料を追加で取得・作成していきました。

再申請で新たに準備した主な資料

◆大学の卒業証明書・(成績証明書)

◆高校の卒業証明書・成績証明書

◆在職証明書

◆最近3ヶ月分の給与明細

◆住民票

◆推薦書2通

◆申請者の自己エッセイ

◆各種資格証明書

◆TOEFLスコア証明書

*英文で取得できるもの以外は、代行を依頼した会社が翻訳もしくは校正を行なってくれました。

 

面接の練習

面接の直前には、留学生サポートの担当の方と電話を通じて、面接での受け答えの練習をしました。

また以下のような面接での注意点の説明も受けました。

服装:スーツもしくは清潔感のあるフォーマルな格好

言語:インタビューが始まったら通訳を要求し、日本語で受け答えすること
*込み入った内容の質問をされた時に、日本語の方が話しやすい

 

面接の練習では、主に自己エッセイの内容を元に、受け答えの練習をしました。

自己エッセイでは、留学後の帰国の意志を証明するために、留学の目的と留学後の日本での活動計画を具体的に書きました。

また、自己エッセイでは、これまでの自分の活動や学習留学の目的留学後の自分の活動、この3つに一貫性があることも重要です。

 

ビザの取得

無事面接が終わり、早くビザが降りることを期待していましたが、面接からひと月以上経ってもビザは送られてきませんでした。

大使館に問い合わせても、まだ審査のプロセス中だという返事しか帰ってきませんでした。

 

結局、当初に予定していた学期に入学することは不可能となってしまい、予約していた飛行機もキャンセルしなければなりませんでした。

 

ビザの面接から約50日ほど経って、新しいI-20を送るようにと大使館から連絡がありました。

当初のI-20に記載されている留学を開始する日付が既に過ぎてしまっていたため、新しいものが欲しいということでした。

 

留学先の演劇学校から新しいI-20を送ってもらい、それを大使館に送ると、数日後に無事ビザが降りました

ビザが降りるまで、再申請の面接してから約2ヶ月掛かりました。

 

まとめ

最後にまとめとして、学生ビザ申請で注意する点や、1度却下された後に再申請する際のポイントや注意点をまとめておきます。

*あくまで僕個人の経験をもとにした見解です。必ず専門家の意見を仰いでください。

学生ビザ申請の注意点

✅必要な書類をきちんと揃えて申請

✅「将来アメリカで働きたい」は絶対に言わない

再申請する際のポイント・注意点

✅ビザサポートのプロに申請の代行を依頼

✅日本との繋がりを証明する書類を提出

✅自己エッセイで、留学後に日本に帰って来ると言う意志を明示

✅面接では、堂々と、はきはきと

✅渡米の航空券はビザが発給されるまで買わない

 

ご精読ありがとうございました。

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