Speaking

英語を話す力【スピーキング力】を伸ばすため学習方法

音読やシャドーイングをしてもスピーキング力は上がらない!?

つい1年ほど前、自分のスピーキング力がとても低いと痛感する出来事がありました。

それは、ある英語系YouTuberの方が、自分と同じくらいの英語圏滞在年数にも関わらず、ものすごく流暢に英語を話していたことです。

 

このことがショックで、それ以降、スピーキングの練習により時間を割くようになりました。

アメリカに住んでいるんだから必要ないと思い、それまでやっていなかったオンライン英会話も始めました。

 

その成果もあり、最近ではスピーキング力が向上してきたという実感が持てるようになりました。

 

そして、今になって自分の英語学習を振り返ってみると、数年前までの僕は、スピーキング力を上げるための英語学習がきちんとできていなかったなと感じています。

 

それまでの僕の英語学習は音読シャドーイングが中心でした。

日本にいた頃は、単語帳の英文を、音声を聴きながら繰り返しシャドーイングをしていました。

ニューヨークの演劇学校では、多くの台本を読み、セリフを覚え、人前でそれを喋るという練習を重ねました。

 

当時の僕は、こういった音読やシャドーイングをたくさん行うことで、スピーキング力が上がると考えていました。

 

しかし、このような学習を経ても、スピーキング力は期待したほど伸びませんでした

 

この記事では、英語を話す力(スピーキング力)とは何なのかについて考えていきます。

そして、なぜ音読やシャドーイングをしてもスピーキング力が上がらないのかどうしたらスピーキング力が向上するのかについて、僕なりに解説していきます。

 

この記事を通して、「もっと英語を流暢に喋れるようになりたい!」と思っている人をサポートすることができたら、とても嬉しく思います。

 

英語を話すために必要な力とは

英語の文章を瞬時に構成する力

英語を話すためには、語彙力、文法力、発音、イントネーションやリズムなどいろいろな要素が必要になります。

 

しかし、英語を話すということにおいて最も大切な力とは、文章構成力だと思っています。

 

では、ここで言う文章構成力とは何なのか。

それは、動作や状態、感情や意見について、自分の持つ語彙力や文法力を駆使して、瞬時に文章を構成する力のことです

 

 

ここで1つ、皆さんにやって欲しいことがあります。

あたなが今やっていることを英語で説明してください。

はい、どうぞ。

 

 

どうでしょうか。

瞬時に英語で言えたでしょうか。

 

僕の場合「I'm writing a blog (post) on my computer.」

皆さんだと「I'm reading a blog (post) on my computer.」

などど言えたかもしれません。

もちろん答えは、ひと通りではありません。

 

ここで着目したいのは、今まさに皆さんは、僕の唐突な問いに答えるために、自分の動作(状態)を説明するために、瞬時に頭の中で英語の文章を構成したということです。

 

その際に、すんなりと文章が構成できたでしょうか。

それともどこかで「あれ、これどう言えば良いんだろう?」という疑問が浮かび、うまく英語にできなかったかもしれません。

 

上の例で言うと、「blog (post)」の冠詞は「a」なのか「the」なのか、「my computer」の前置詞は何なのか、時制はどうするのかなど、シンプルな文章の中にも、考えるポイントは意外とたくさんあります。

 

そういったポイントをきちんと押さえ、瞬時に文章を構成する力、これが文章構成力です。

そして、この文章構成力こそが、英語を話す力(スピーキング力)の大部分だと、僕は考えています。

 

そして、この文章構成力を鍛えるためには、今まさに皆さんが体験したような、瞬時に文章を構成し(構成しながら)物事を説明するという訓練を、とにかく数多くこなすしかありません。

 

英語を話す力とは

ここで僕は、文章構成力が、英語を話す力の大部分だと言いました。

では、文章構成力以外で、英語を話すために必要な要素とは何でしょうか。

 

それは、頭の中で組み立てた英文を音として表現するために必要な力、すなわち発音イントネーションです。

いくら瞬時に文章が頭の中で構成できたとしても、それを相手が理解できる発音やイントネーションで音にできなければ、英語でのコミュニケーションは成り立ちません。

 

説明が長くなってしまいましたが、要するに、英語を話す力とは以下のようなものだと、僕は考えています。

英語を話す力=【文章構成力】+【発音・イントネーション】

 

音読やシャドーイングについて

冒頭で述べたように、僕は留学する前から音読やシャドーイングに取り組んでいましたが、自分が期待するほどスピーキング力がのびませんでした。

そこで、このセクションでは、音読やシャドーイングをしてもスピーキング力がほとんど伸びない理由について、まず解説していきます。

そして後半では、音読やシャドーイングの本当の意義についても書いていきたいと思います。

 

音読やシャドーイングをしても、スピーキング力が伸びない理由

文章構成力が鍛えられない

音読やシャドーイングは、既に誰かが書いたり喋ったりした英文を、自分で読み上げる練習です。

つまり、自分で文章を作る必要がありません。

そのため文章構成力が身につきません

 

確かに、音読やシャドーイングをすることで、ネイティブの使う正しい文の形を学ぶことはできます。

英文の音読やシャドーイングを何度もやれば、その文章を記憶することもできるでしょう。

 

しかし、果たして覚えたその文章は、皆さんが英語を話す時に使う文章でしょうか?

残念ながら、そっくりそのまま覚えた文章が使えるということは、ほとんどの場合ありません。

 

また、仮に音読やシャドーイングで覚えた文章をそのまま使えたとしても、会話の全てを記憶したフレーズだけでやりくりするのは不可能です。

会話の大部分は、自分で文章を構成して喋らなければなりません。

 

そのためには、やはり自分自身で文章を生み出す力=文章構成力が必ず必要になります。

そして、音読シャドーイングのように、あらかじめ作られた文章を読む練習だけでは、この文章構成力は鍛えられません

 

音読やシャドーイングのメリット

では、英文の音読シャドーイングの練習は、英語を話す力(スピーキング力)を向上させる上で、全く役に立たないのでしょうか?

そうではありません。

 

先ほど、英語を話す力=【文章構成力】+【発音・イントネーション】と述べました。

英文の音読やシャドーイングは、【発音・イントネーション】を習得するためにとても重要な学習方法だと、僕は考えています。

 

ここでは、発音・イントネーションの向上という観点から、音読やシャドーイングの意義について、簡潔に見ていきましょう。

音読は発音の基礎練習

音読は、英語を発音するための筋肉を成長させるための、基礎的な訓練です。

 

日本語と英語では使われる口の筋肉が大きく異なります。

英語特有の口や舌の使い方を習得するには、英語を何度も発音して練習するしかありません。

 

いくら文章構成力が高くても、英語の発音が未熟では、自分の言いたいことは相手に伝わりません。

そのため英語学習において音読を習慣づけることは、スピーキング力を高める上で、とても大切です

英語のイントネーション、リズム感の向上

英文の音読やシャドーイングは、英語のリズムやイントネーションを習得するために、有効な学習方法です。

特にシャドーイングは、ネイティブの発音を聴きながら行うので、実践的な英語のリズムやイントネーションを学ぶことができます。

 

ちなみに、この「英語のリズム」は、英語を話す上で特に重要です。

これが崩れてしまうと、何を言っているのか分からないということにもなりかねません。

 

英語のリズムについてはこちらの記事から

参考
英語学習に必要な基礎知識(その2)シラブル(Syllable)

英語と日本語では、リズム感が大きく違う 「英語と日本語の最大の違いとはいったい何なのだろうか。」 このことについて僕なりに考えてみました。 発音、文法などたくさん違いはありますが、根本的に違うのは、言 ...

続きを見る

 

スピーキング力を身につける練習法

ここからは、英語を話す力(スピーキング力)において重要な「文章構成力」を身につけるために有効な学習法を紹介していこうと思います。

英会話

スピーキング力を高めるには、やはり何より話すことが最も大切です。

 

英会話では、必然的に自分で文章を構成し喋らなければいけません。

相手の言っていることを即座に理解し、それについての自分の意見をまとめ、英語の文章を構成して(しながら)喋るという作業の繰り返しが、英会話です。

このプロセスを何度も繰り返すことで、文章構成力、そして話す力(スピーキング力)が向上していきます。

 

英語で独り言

英語で独り言を言うのも、文章構成力を身につけるとても良い訓練になります。

 

 

例えば・・・

通勤や通学途中など1人で歩いている時に、今日あった楽しかったこと、印象に残ったことを英語で喋ってみる。

お風呂に入りながら、目についたものを英語で説明してみる。

やってみると意外と難しいと感じると思います。

もしうまく英語にできないと感じたら、違う言い回しで言えるか試したり辞書を引いたりして、何とか自分なりに言えるようになりましょう。

 

これを繰り返すことで、英語の文章構成力が上がっていきます。

 

スピーキングの質を上げる学習法

学んだ語句で文章を作る

新しい語句を学んだら、それを使ってオリジナルの英文を書き(できるだけ自分が普段使えそうなフレーズに落とし込む)、それを覚えるまで音読します。

その際に作る英文はシンプルで構わないので、自分が実際に使いそうなものにしてください。

 

そして、その英文をできるだけ早く、実際の場(会話やプレゼンテーションなど)で使ってみてください

 

こうすることで、文章構成力が上がるとともに、自分が使える英語表現が増え、話す力が磨かれていきます。

 

オンライン英会話

英会話が、スピーキング力を向上させるためにとても大切なのは、すでに書きました。

ここでは、オンライン英会話のメリットについて書いていこうと思います。

英会話の録画機能で復習可能

オンライン英会話の機能で僕が最も良いと思うのが、会話の録画機能です。

 

英会話をしていると、会話の中で「うまく言えなかったな」とか「文法がめちゃくちゃだったな」と思うことがあります。

そう言った箇所を復習するのに、この録画機能があると非常に便利です。

僕は、オンライン英会話の後は録画をチェックして、自分がうまく言えなかった部分を、言えるようになるまで1人で練習します。

 

また客観的に自分の英語の改善点を見つけられる点も、録画機能のメリットです。

録画を見ながら、自分の発音イントネーションのチェックをすることもできます。

また、自分ではうまく話せたと思っていても、録画を見直すと文法的なミスを発見することも多々あります。

 

このようにオンライン英会話の録画機能を使うことで、自分のスピーキング力をさらに向上させることができます。

いろいろなトピックについて話せる

オンライン英会話のもうひとつのメリットとしては、様々なトピックについて話せると言うことです。

 

英語学習者で「自分の得意分野ではある程度話せるけど、それ以外は自信がない」という人は少なくありません。

それは、トピックによって使われる語句も違いますし、会話をするために必要な知識も異なるからです。

 

多種多様なトピックでネイティブと内容のある会話ができるようになるためには、自分が苦手な分野のトピックにも積極的に挑戦することが大切です。

 

オンライン英会話は、そういった挑戦をするにはとても良い環境です。

 

オンライン英会話では、基本的には、自分で話すトピックを決めることができます。

またTutorによっても得意分野が違うので、Tutorが変われば毎回話す内容も変わっていきます

会話の練習なので、うまく話せなかったり、コミュニケーションが取れなかったとしても問題ありませんし、そこから学ぶことができます。

 

このように、多種多様なトピックについて自由に話すことができ、よりいっそうスピーキング力を高めて行けるという点も、オンライン英会話のメリットです。

 

まとめ

英語を話す力(スピーキング力)=【文章構成力】+【発音・イントネーション】

音読やシャドーイングでスピーキング力伸びない理由

文章構成力が鍛えられない

スピーキング力を上げるために効果的な学習法

英会話

英語で独り言

スピーキングをさらに磨くために

覚えた単語でオリジナルの英文を作り、それを英会話で使う

オンライン英会話

 

ご精読ありがとうございました。

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