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コメディーで英語とアメリカ文化を学ぼう!【It's Always Sunny in Philadelphia-S1E1-Part 2】

コメディーから英語と文化を合わせて学ぶ

このシリーズでは、アメリカで人気のコメディー番組のセリフから、英語アメリカの文化を同時に学んでいきます。

 

コメディーには、スラング口語的な英語表現が多く詰め込まれています。

そのため、日常英会話を学びたいという人冗談なども交えたもう一歩高いレベルの英会話を目指している人には最適の教材です。

また、笑いの背景にあるアメリカの文化常識を知ることで、教養も深まります。

 

この記事を読むだけで、よく使われる英語表現やアメリカの文化が学ぶことができます。

内容もそこまで難しくないので、5〜10分で読み終わると思います。

もし時間ある方は、記事を読んだ後に、台詞のスクリプトを自分で音読してみると、さらに学習効果が上がるでしょう。

 

Part 1はこちら
コメディーで英語とアメリカ文化を学ぼう!【It's Always Sunny in Philadelphia-S1E1】

日常の会話は文化や常識の上に成り立っている 日常会話で相手の言っていることを理解し、それについて自分も何か発言するためには、その会話の背景にある文化や常識を知っていることが必要です。 日本人どうしで会 ...

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『It's Always Sunny in Philadelphia.』

Dennis、Mac、Charlie、Dee(Dennisの 双子の姉)の4人の若者は、PhiladelphiaでIrish Pubのオーナー兼バーテンダーをしています。この4人のろくでなしがドタバタコメディを繰り広げていきます。

人種の問題などブラックジョークが満載で、アメリカ文化を少し違った視点で学ぶことができるので、英語学習者にもオススメ。

huluNetflixで視聴可能。Amazon Prime VideoYou Tube (Google Play)でも購入できます。

 

本日の学習

今回は『It's always sunny in Philadelphia』のSeason1 Episode1の中から、2つシーンを抜粋して学習していきましょう。

解説ではシーンを台詞ごとに区切って、言葉の意味や、文化的背景について説明していきます。

Terrellはミュージカル俳優

Deeは演劇の勉強をしており、ある演技の授業で黒人のTerrelと知り合います。DeeはTerrellを好きになり、再三アプローチをしているのですが、なかなか2人の関係は発展しません。
ある日、Torrellがゲイだと気付いたDeeが、彼の部屋に現れ、いきなりキスをします。Terrellは驚きながらそれを拒否し、Deeを引き離します。

Terrell : No! What in the hell is your problem?

Dee : How could you not tell me you are gay?

Terrell : I'm a musical theatre actor. living in Philadelphia, I didn't think it was that biggest secret.

Dee : I've been coming on to you for weeks now.

Terrell : Just thought you were into gay dudes.

Dee : I'm not into gay dudes.

Terrell : Apparently you are.

Dee : Okay, well...

 

解説【同性愛とアメリカ文化】

それでは最初から部分ごとに区切って見ていきましょう。

Terrell : No! What in the hell is your problem?

もともとの文「What is your problem?(いったい何なんだよ)」に「in the hell」 を挿入することで、文全体を強調する役割があります。

Dee : How could you not tell me you are gay?

Terrell : I'm a musical theatre actor. living in Philadelphia, I didn't think it was that biggest secret.

Terrellの言う通り、ミュージカル俳優にはゲイの男性が多くいます。

ちなみに以前僕が参加していたミュージカルの男性キャストの約半数はゲイでした。

Dee : I've been coming on to you for weeks now.

「come on to 〜」には、『〜を口説くや、〜にアプローチする』という意味があります。

Terrell : Just thought you were into gay dudes.

「be into 〜」で『〜に興味がある』という意味になります。

女性でゲイの男性に興味があったり、好きになったりする人もいますね。TerrellはDeeもそうだと思っていたようです。

Dee : I'm not into gay dudes.

Terrell : Apparently you are.

Dee : Okay, well...

TerrellはDeeもそうだ言っています。Deeは否定しますが、Terrellのことを好きになっていた事実から、「Apparently you are (into gay dudes).」と言われ、Deeは反論できません。

 

ひと言

ゲイやレズビアンというもののアメリカ社会での位置付けが垣間見えるシーンです。

Deeの必死さも相まって、とても面白いシーンとなっています。

 

人気のないMacの嫉妬心

最後のシーンは短いですが、個人的に好きなので紹介させて下さい。

DennisはTerrellが連れて来た大勢のゲイの客に囲まれながら、お酒を作っています。それを見ながら、MacがCharlieに言います。

Mac : This is unbelievable. What the hell is going on here? You got black women crawling all over you, and this Mary here is the belle of the ball. Why do these people like you guys so much?

Charlie : Well, Dude, it's not that they like us, it's that they don't like you. You know why? Uh...because you're an asshole.

Mac : Is that true?

Dee : Yeah, kind of.

 

解説【ムカつく奴は「asshole」】

Mac : This is unbelievable. What the hell is going on here? You got black women crawling all over you, and this Mary here is the belle of the ball. Why do these people like you guys so much?

「What the hell 〜」は『what』と同じ意味です。ただし、自分にとって好ましくないことに対して使います。「What the hell is going on here?」は『いったい全体何が起こってるんだ。』という意味で頻繁に使われるので、文章ごと覚えておくと良いでしょう。

「crawl」は『(地面を)這う』の他にも『(人に対して)必死にゴマをする』というような意味があります。ここでは、Charlieに気があって迫って来る黒人女性のことを述べています。表現の仕方から、Macがそれを快く思っていないことが伺えます。

「the belle of the ball」は『ダンスホールで最も魅力的で人気の女性』に対する言葉です。「Mary」はキリストの母の名前で、英語圏では昔から女性の名前として使われて来ました。ここでは、ゲイの男性に人気のDennisを揶揄し、このように述べています。

Charlie : Well, Dude, it's not that they like us, it's that they don't like you. You know why? Uh...because you're an asshole.

「asshole」を人に使うと『ばか』『クソ野郎』といった意味になります。

以前の僕のルームメイトの女性が、パートナーの男性に怒って、「Asshole!」と連呼していました(笑)

ムカついたCharlieは、どこかへ行ってしまいます。ショックを受けた様子のMacはDeeに尋ねます。

Mac : Is that true?

Dee : Yeah, kind of.

この「kind of」は『割とね』とか『まあまあね』という意味で使われています。

「asshole」と言われショックを受けるMacに対し、Deeが励ますのかと思いきや、追い討ちをかけるのがとても面白いですね。

 

ひと言

MacのDennisとCharlieに対する嫉妬心がコミカルに描かれています。

また、嫉妬と罵倒の会話から、お互いの関係性が見えてくるのも面白い点ですね。

 

本日はここまでです。

ご精読ありがとうございました。

 

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